地域の健康づくり活動
~地域まるごと健康づくり~
医療生協は、生命を育み健康を守るために誕生し、その実現のために人と人とが自主的に協同して活動しています。
元気で長生きする社会というものは、赤ちゃんからお年寄りまで安心して暮らせる社会であって、個人の健康だけではなく地域全体を社会的にも健康にする広い意味での「健康づくり」が前提であると私たちは考えます。
神奈川県内の生協が取り組む健康づくり活動を総称して“神奈川まるごと健康づくり”と呼んでいます。健康づくりの動機付けとなる「健康チャレンジ」、店舗やまちかどで行う「健康チェック」、地域の健康づくりを進める「健康づくりサポーター」の養成などに取り組んでいます。
「健康チャレンジ」活動のご紹介
健康のために何かを始めたいという方へのきっかけづくりとして、手軽に楽しく参加できる「健康チャレンジ」は、神奈川県をはじめ県内21市町村の後援、25団体の協力を得て、神奈川県生協連と県内医療生協が共同で実施しています。
「健康づくりが大事なのはわかっているけど・・・」「一人では長続きしない・・・」そんな方のために健康チャレンジは複数人で参加していただくことを推奨しています。たのしく、はげまし合いながら健康づくりを習慣化させていきます。
地域には医療生協が行う様々な健康づくりの場があります。健康チャレンジで医療生協のことを知り、次は健康づくりを習慣化する為に医療生協の健康づくりの場につなげます。
「まちかど健康チェック」活動のご紹介
医療生協の組合員が自分のからだの状況を自主的にチェックする取り組みです。行政のコミュニティセンターや商店街、コープ店舗など様々な場所で年間のべ1万件以上実施しています。組合員でない方もどなたでも健康チェックを受けられます。
血圧や体脂肪測定を主として、ほかにも尿チェック、塩分チェック、大腸がんチェックなどを地域で行っています。医療生協の専門スタッフと組合員が一緒に健康チェックの内容を考え、チェックの方法を学習して組合員が自ら行う健康チェックを地域に広げています。
健康チェックで気になる数値が出た場合は診療所への受診や検査を勧め、医療の専門家につなぎます。
「健康づくりサポーター養成」活動のご紹介
地域で健康づくりを進めるためのリーダーとなる健康づくりサポーターを養成しています。
医療生協の健康習慣を学び健康チェックの技術を身に付ける講座を開き、講師は看護師など専門職員や地域で活躍する健康づくりサポーターが担います。
平和活動
医療生協の「平和をつくる」運動として、平和に関する催しの後援や協賛、集いへの代表派遣を行っています。
平和を学ぶフィールドワーク
三浦半島には戦争中の遺構が多く残っています。神奈川みなみ医療生協は戦跡めぐりやガイドによるお話など「平和を学ぶフィールドワーク」を企画しています。赤山地下壕跡や走水低砲台跡の見学など毎回多くの組合員が参加されます。フィールドワークのガイドは「NPO法人よこすかシティガイド協会」にご協力を頂いてます。
走水低砲台跡フィールドワーク
赤山地下壕フィールドワーク
ずし平和デー
「ずし平和デー」実行委員会が2011年から逗子市と共催により、非核平和の企画・映画会・コンサート・講演会などのイベントを毎年開催しています。
「ずし平和デー」に神奈川みなみ医療生協は後援(協賛金)のカタチで協力しています。実行委員会には医療生協の組合員が参加して市民でイベントを作り上げています。
- 「原爆と人間展」
@逗子文化プラザギャラリー
- 「PEACE CAFÉ」
@逗子文化プラザさざなみホール
いのちと平和を考える映画祭
逗子・葉山九条の会主催による映画祭です。ドキュメンタリー映画を通していのちと平和を考えるこのイベントに神奈川みなみ医療生協は後援のかたちで協力しています。
映画上映@逗子文化プラザさざなみホール
- 2018年度
- 「米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー」
- 2017年度
- 「クワイ河に虹をかけた男」ほか
- 2016年度
- 「ザ・思いやり」
- 2015年度
- 「シリア内線イスラム国の正体を暴く」「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」
原爆と人間展(横浜新都市プラザ)
横浜駅東口の新都市プラザで毎年8月に「原爆と人間展」運営委員会が主催するイベントです。原爆の恐ろしさ・非人道性を伝え、核兵器廃絶・被爆者援護の輪を広げるために開催しています。
原爆遺品や原爆被災者の方が描かれた絵などの展示、被爆体験談、DVD上映など多数の企画があります。神奈川みなみ医療生協は運営委員会の構成団体および協賛のかたちで協力しています。
平和の集いへの代表参加
原水爆禁止世界大会・国民平和大行進・日本平和大会・3.1ビキニデーなどに代表を派遣し、平和の願いとメッセージを発信しています。
安心して住み続けられる
まちづくり活動
私たちは医療介護事業・協同組合間連携・健康づくり活動・組合員の地域活動を通じて安心して住み続けられるまちづくりを進めています。
事業を通じたまちづくり
高齢者が可能な限り住み慣れた地域で暮らしていけるように医療と介護の一体的なサービスを提供しています。診療所は地域のかかりつけ医として健康に関する相談に応じます。
生活に困り、医療費の支払いが困難な方に対し、社会福祉法に基づいて医療費の減免または免除を行う無料低額診療事業を行っています。
認知症カフェ
認知症患者様を介護されているご家族の悩み相談や認知症に ついての理解を深めていただく場として「認知症カフェ」を診 療所で開催しています。
医師や看護師、ケアマネージャーなど
専門家による講話や相談会を実施しています。
協働組合間連携によるまちづくり
神奈川県と「地域見守り活動に関する協定」を結び、誰もが孤立をせず地域で安心してくらしていけるよう、孤立死等の恐れがある世帯をいち早く発見し、行政の支援につなげる活動を行っています。
「地域見守り活動に関する協定」とは、神奈川県と事業者との間で協定を締結し、市町村や警察、消防とも連携して協力体制をつくることで地域見守り活動を進めていくものです。県内18の生協が神奈川県と協定を結んでいます。
私たち医療生協は、毎月発行している機関紙を手配りしている組合員による見守り活動を行っています。
- 人命救助に繋がった活動に
対し知事から感謝状の贈呈
協働組合間連携によるまちづくり
自主的な健康づくり活動を通じた健康なまちづくりを行っています。地域で組合員が行う健康チェックや健康体操などをひろげてきました。
組合員の地域活動を通じたまちづくり
組合員による、ふれあいや支え合いを大事にしたさまざまな活動があります。食事会やサロンなど地域の絆づくりの場をひろげています。これらの活動は、孤立をふせぐ高齢者の社会参加の場にもなります。
フレイル予防
フレイルとは、年をとって筋力・認知機能・社会とのつながりなど心身の活力が低下した状態のことを指します。フレイルを防ぐには、①しっかり噛んで、しっかり食べること、②運動をすること、③社会参加をすることが大切です。
わたしたちはフレイル予防の講演会開催、横須賀市・三浦市・逗子市のフレイル予防事業への参加、健康づくり活動や組合員による地域活動などを通じてフレイル予防を普及しています。
- 東京大学高齢社会総合研究機構
神谷教授によるフレイル予防講演
- 三浦市フレイルチェック測定会を
当生協の班会で開催