2022/03/02
捨てるうんちで拾う「いのち」
新型コロナウイルスの感染拡大で健康診断の受診を控える人が増え、がんの早期発見が減り、進行した状態の患者さんが増えるのではないか?という恐れがあるそうです。自治体が実施する「がん検診」の受診者数が低い水準になっているからです。日本対がん協会の調査では2021年上半期に検診を受けた人は2019年の同時期より2割減っているそうです。
病院や診療所、健診センターなどの混雑を心配して受診を控えたり、自治体がワクチン接種やコロナの検査の対応に追われ、お知らせに手が回らなかったという事情もありそうです。
毎年約100万人の人が「がん」と診断されていますが、医療技術の進歩で早期発見早期治療で治すことができる病気になりつつあります。早期に発見できれば胃がんや大腸がん、子宮頸がんの10年生存率は90%、乳がんは99%にもなります。
しかし、がんは早い段階ではほとんど自覚症状がありませんので、定期的に検診を受けることがとても大切です。
2月・3月は「大腸がんチェック」
ヘモキャッチ〈便潜血チェック〉
医療生協では年2回の大腸がんチェックをおすすめしています。(1回目は健康診断、2回目は自宅でできる「ヘモキャッチ」)
ヘモキャッチは、目には見えない便潜血があるか検査をします。結果が陽性(+)の場合は血便をキャッチしている判定となり、医師に相談していただくことをおすすめしています。
ヘモキャッチは1個350円。5分程度でチェックできます。希望される人は医療生協本部(組織部)・お近くの診療所・地域の支部役員までご連絡ください。