あっという間の21年間 ありがとうございました

　ドキドキしながら逗子診療所の扉を開いてから21年間、長い間、本当にお世話になりました。
医療生協の仕組みを何一つ知らなかった私ですが、人間関係が希薄になる中、地域の人々を結ぶ役割を担う診療所の仕事を、今はとても大切と思うようになりました。
　逗子診療所では、在宅医療にも携わらせていただき、患者様やご家族の本音の話もたくさんお聞きしました。一人一人が自分らしく生きて、自分らしく人生の幕を閉じるには、医学的なことだけでは決められない物事が実にたくさんあります。適切な時に適切な話をする必要性を強く感じています。
　泣いたり笑ったり、たくさんの話をした皆様と、自然に恵まれた大好きな逗子、葉山を離れるのは辛いです。
　組合員さん達との、ハプニング続出の健康まつり、素敵なお庭でレモン狩りをさせてもらった往診、そして外来診療では患者様から教えてもらうことの方がずっとずっと多かったです。本当にありがとうございました。
　４月からの生活は、私にとって新たなチャレンジです。皆様も頑張って生きておられると思って、私は私のできることを積み上げていきます。どうぞお元気で、お互いの身の回りの小さな幸せを感じながら楽しく進んでいきましょう。

倉井由加