2019年神奈川県消費者のつどい

2019/05/01

子ども達に夢・希望・明るい未来を
〜誰もが安心して暮らせる社会を〜

3月12日かながわ県民センター

午前の全体会基調講演が知名度の高い元文科省事務次官の前川喜平さんだったためか、今年の消費者のつどいは337名というここ数年では最高の参加者がありました。子どもに関する貧困、虐待、いじめなど悲しい報道が多い昨今ですが、前川さんは日本は子どもの基本的人権に対する意識が低い。憲法の下、子どもは権利の主体であり、その尊厳は尊重されるべきもの。福祉、教育、医療にはお金をかけなくてはいけない。教育に対するお金と人手が不足している。教員の数を増やすことが改善の第一歩。子どもの個性、主体性を大事にし、ありのままを受け入れる。など、子ども達の命と暮らしを守るために今考えなくてはいけないことを、さまざまな引用を含めわかりやすくお話されました。講演冒頭で選挙の投票率が高い高齢者層が自分の周りのこと以外に関心が低く、選挙権のない子ども達のことは置き去りになってしまうと言われたことは大変耳に痛く響きました。午後は9つの分科会があり、みなみ医療生協は「子どもの健康〜心と体 歯のおはなし」という分科会を担当。前半は元小学校養護教諭の大野さんが子ども達のがんばっている様子、親や大人の言動に傷つく姿を、長年保健室で子ども達と接してこられた経験から話されました。後半は子どもから大人まで健康のために大切な歯のお話を歯科衛生士の田中さん、仁木さんに実技を交え話していただき、歯のケアがいかに必要かということを学びました。参加者が少なかったのが残念ですが、活発に意見や質問があり充実した内容だったと思います。
全体会、分科会を通して、子ども達の命と暮らしを守るのは社会全体の責任であり、今のそして未来の子ども達のために社会の一員としての自分に何ができるのだろうかを問われた今年の「消費者のつどい」でした。