2020/07/29
新型コロナウイルス感染症が全世界に広がり、多くの生命を奪っただけでなく世界各国の社会経済や日常生活にまで影響を及ぼしています。特に医療機関では昼夜を問わない医療活動による医療従事者の疲弊がマスコミでも大きく取りあげられました。
同様に介護の現場でも衛生資材などが不足するなか、できる限りの工夫や知恵をしぼり何とか感染を防ごうと奔走している現状があります。しかし感染の心配からデイサービスやショートステイなどの利用を控える動きも見られ、その結果、多くの介護事業所では収入の減少を余儀なくされ、経営状況の厳しさが増しています。一方、利用を控えることにより高齢者の心身機能への影響も少なからず見られていることや、家族の心身的負担が増えることによる悪影響も懸念されています。
私たちケアマネは自宅に訪問する機会も多いのですが、ご家族から「同僚が感染者と接触する機会があった」「仕事上、感染の可能性がある人に関わった」などと相談を受けた場面もあり、ひやりとしたこともありました。
また、サービスにおいては感染者が出た場合には休業は不可避のため利用回数制限などの自衛策をする事業所もあったため急きょ他のサービスへの調整をしたり、国から送られてきたマスクの配布や給付金の手続きの相談など、通常の業務以外にも様々な対応に迫られてきました。
引き続き困難な状況が続いていますが、利用者や家族の方々の生活を守り続けて行く上で私たちは今何ができ、そして何をすべきかと日々自問しながら一歩でも前に歩を進み続けていかなければならないと考えています。
在宅福祉センター内藤淳