神奈川みなみ医療生協は今年で設立70年

2020/08/05

今回は衣笠診療所の初代所長をご紹介します。

民主医療運動に生涯をかけた医師榊原芳樹(衣笠診療所初代所長)

終戦直後は東京で民主医療活動に従事されてという榊原芳樹医師。その後、横須賀市上町にあった榊原医院を労農救援会の指定医療機関とし、横須賀における民主医療運動の先駆者となられました。
1955年(昭和30年)、衣笠診療所の開設以来所長として、また1961年(昭和36年)からは理事長を兼務され、働く人々の健康を守るために民主医療運動に一身を捧げられました。衣笠診療所は開設当初より榊原医師を中心とした献身的な医療や医師の人柄のもと、100名を越す患者が来る日があるほど地域から信頼を寄せられていました。病院建設を目指していた榊原医師ですが、残念ながら志半ばにして1979年(昭和54年)1月27日に急逝されました。その後、念願だった病院建設は紆余曲折の末、1988年2月に葉山病院(現在は休診中の葉山クリニック)として開設されました。患者、組合員の声をとても大切にしていたという榊原医師の精神は、今も神奈川みなみ医療生協に引き継がれています。