2019/04/17
やっぱり大事なんだ!医療生協活動
3月13日(水)ウェルシティ大学習室で「第31回組合員と職員の活動交流集会」が開かれ、組合員・職員合わせ75名が参加しました。基調講演は、髙本眞佐子氏(セルフケア・ネットワーク代表理事)。「グリーフケア」について学びました。活動報告では北下浦支部、逗子中央支部、三浦診療所、横須賀理事協議会から加入・増資の目標達成に向けた取り組みや新しい支部作りに向けた活動報告がありました。
【基調講演】
グリーフケアをご存知ですか? 講師:髙本眞佐子
グリーフケアとは
グリーフという言葉を日本語に訳すと「悲嘆」。喪失における反応を意味します。単なる悲しみの感情だけでなく、何かしらの出来事により自分の中に生じた喪失感を指し、中でも大切な人を死別によって失うことは大きな悲しみであるグリーフを感じ、「深い喪失感と、悲しみを乗り越えなくてはという思い」で揺れ動き、不安定になりながらも様々な行程を経て、悲しみを乗り越えられるまでサポートする。それがグリーフケアです。
悲しみを乗り越えるための“グリーフワーク”
グリーフは人によって違いますが、4年半ほどはこの状態が続いていきます。立ち直るためには「グリーフワーク」という悲しみながらも自己整理や消化作業が大切です。故人について話すことは悲しみがよみがえってくるため良くないと思われがちですが、悲しみという感情は外に出すことで少しずつ乗り越えることができます。ですので故人との思い出を語ったりすることは、感情を外へ出すという意味で非常に有効な方法です。
また、遺品の整理や思い出を振り返る、後悔などの思いを外へ吐き出すことも悲しみを乗り越える一歩として大切です。最近ではSNSに自分のグリーフを載せ、立ち直ろうとしている例もあります。
周囲が出来る“グリーフケア”
「自分のグリーフを1番知っているのは自分」であり、「どんなに周りが共感をしても完全に理解することはできない」。だから周りの人たちは今まで通りに接していくことが「グリーフケア」になります。身近な人が大切な人を亡くし悲しみ明け暮れている時、周囲は少しでも元気になってもらいたい、悲しみを乗り越えてほしいという思いから様々な声掛けや行動を起こしますが、かえって相手を傷つけてしまうケースも少なくありません。その人の感情に寄り添い見守っていくことがとても大切です。
最後に「アヴェイラブル=あなたと共にいる」という言葉ですが、この言葉は「相手がいてほしいときにいてあげること、押し付けではなく相手がその気持ちになっているときにやってあげられる。そんな関係が持てるような友人や隣人の関係になれれば」という意味です。
医療生協活動もアヴェイラブルのように、地域の人と人とのつながりからその人らしさを支えていく活動を続け、押し付けではなく助け合いながら豊かな生活を送れるまちづくりをしていくことが大切でしょう。
活動報告
活動報告では、三浦診療所からは、加入・増資の年間目標達成とそのための取り組み。北下浦支部からは、運営委員だけでなく各地域にいる協力員さんの力を借りて様々な活動が進められていること。逗子中央支部からは、各地域で開催している出前健康チェックやお誘いの事前訪問の様子などが報告されました。また、横須賀理事協議会からはあたらしい支部作りのために開催している「おしゃべり会」についての報告がありました。